目を閉じればいい
何も見ないですむ



耳を閉ざせばいい
何も聞かずにすむ











ただそこにいたという事実

それだけでいい










だから　誰も
僕に触れないで




















その温もりを与えないで

縋ってしまうから



思ってもないことは言わないで

期待してないから



















目を閉ざせば
君は見えない



耳を閉ざせば
君の声が聞こえない






それでも　僕は
かまわない










君の目はあの人を映し
君の耳はあの人の声を捕らえる


















心を閉ざせ
そうすればこれ以上傷つかない



傷はアレだけで十分だ






縋れなかった温もり
発せられた真実の言葉



傷ついたのはココロ？

























目を閉ざせ
耳を閉ざせ
心を閉ざせ


開くのは拒絶するためだけの口だけでいい




















そして
僕は全てを閉ざした





























フカクに
流れ込んだこの感情の名は？










閉ざされた心は何も言わない