未来(あした)へ続く白い道




じゃあ、ここをまっすぐ歩いていけばいいんだね。

歩いた分だけ、また生きられるんだね。





ごめんね〜。
ボクのワガママでキミにまでメーワクかけちゃって。





大丈夫。また逢うためだもん。
自分が望むところまで、歩くよ。



ボクを見てくれてるカミサマがあの神なら何処までも歩かせてくれるよ。
なんてったって、トモダチだからね。





うん。





ね。一つ聞いていいかな?



この道の先はちゃんとあいつらにつながってるよね。
また廻り逢えるよね。


だって、約束したんだよ。





「また逢おう」って。





生まれ変わって、もう一度一緒に生きようって。
ボクらが廻り逢ったこの世界でもう一度。





うん。わかった。





そう。
ボクが歩いてるときに、あいつらが死んじゃっても、ちゃんとつながったままなの。

お互いがわからなくなっても、
ここにある心が憶えてる。





絶対に、また逢う。


あいつらが忘れてたら、殴ってでも思い出させるよ。





あ、笑った。
やっぱりキミには笑顔の方がいいよ。ボク、好き。





あー……嬉しいけど、ダメだよ〜。
キミが抱きしめていいのは、あの人だけだから。



せっかく生まれ変わったのに、そっこーで殺されちゃうってーのはヤだから。





あれ、知らなかった?
キミに関してはスゴイ怖いんだから。あの人。





涙ふいて。
また、笑って。





うん、よし!
最後までありがとうね。また逢おうね。

じゃ、行ってくるよ。



end





これが出来上がった日が2003年2月15日。
ちょっと因縁めいた作品で、載せる時期を見計らってました。

さて。絶妙にユリポエが流れるスマの死後のお話。
私は輪廻転生を信じています。
ちなみに、この作中では一歩で寿命を1年獲得します。
簡単なように見えて結構辛い。

タイトルはインスピレーション。
それだけです。深い意味なんかあったもんじゃないです。

2004/02/11