退屈なドラマ




ただ単調に進む日。何もしなくても時間は進んでいて。

仕事をしている時間も、穏やかに過ごす時間も全てが自分にとって大切。

まるで「退屈なドラマ」を見ているみたいな、

ただそれだけの……。





長い期間の缶詰。

だいぶ余裕が戻った缶詰開け三日目。

仕事の再開は明後日。

……それまでは自由に出来る。



貯まりに貯まった洗濯。

見るも無惨な缶詰に使用していた部屋の掃除。

ゆっくりと作れる食事。



新作のスウィーツ。

温かいお茶。

談笑が混じる、穏やかな時間。





こんな日を何度も繰り返してきた。

彼らとどれくらいの時間、過ごしたのかも忘れてしまう。

それほど、自分にとって大切な……一時。





ただ単調に進む日。何もしなくても時間は進んでいて。

仕事をしている時間も、穏やかに過ごす時間も全てが自分にとって大切。

まるで「退屈なドラマ」を見ているみたいな、

ただそれだけの……幸せ。





今はそれを離さないでいたいと思う。



end





2000Hits感謝のフリー詩的文章だったものです。

ある歌詞をベースとして、アッシュ視点で書きました。
書き始めた当初は、穏やかな一日を書こうとしてました。
が。無駄にだらだらと長く。
短くするために再び書き直したら……こんな文章になりました。

2003/08/14