「Prince/spirit of fate」告知用プロローグ
−−−それを手にした者は、己が全ての願いを叶えることが出来る。
大いなる万能の釜「聖杯」を巡る戦いを、魔術師の間では「聖杯戦争」と呼ぶ。
聖杯戦争に参加出来るのは、「聖杯」に選ばれた者、7人だけ。
「聖杯」にさえ選ばれれば、魔術師でなくても参加することが出来る。
彼らは「マスター」と呼ばれる。
「そんな訳じゃないよ。さぁ、楽しんでいこうか」
病床の魔術師 幸村精一
「なんだい、そのとんでもない奴に召還されちまった的な顔は」
魔術に魅せられた探求者 滝萩之助
「う……確かに僕はまだまだ未熟な魔術師です」
新たなる家系の後継者 壇太一
「……いいよ。最近退屈してたし」
突然変異の魔術師 越前リョーマ
「おい、お前は何者だ?」
巻き込まれた一般人 橘桔平
「最後まで勝ち残るのはオレだ」
「聖杯」の真実に達する魔術師 跡部景吾
「俺は違う方法でこの聖杯戦争に挑みたい」
本来は蚊帳の外の魔術師 鳳長太郎
そして、「聖杯」はマスターに「サーヴァント」と呼ばれる使い魔を与える。
7つのクラスに分かれた7騎の使い魔。
「俺では不満か」
剣の騎士”セイバー” 真田弦一郎
「……そうか、この世界は……」
槍の騎士”ランサー” 宍戸亮
「弱い奴が無闇に出歩くんじゃねぇ」
弓の騎士”アーチャー” 阿久津仁
「魔力、有り余って垂れ流してんだろ。それ、貰いたいんだけど」
騎乗兵”ライダー” 桃城武
「……見えるの?じゃあ、アンタでいいや」
魔術師”キャスター” 伊武深司
「……ウス」
狂戦士”バーサーカー” 樺地崇弘
「ふん。まあ、せいぜい努力することだな」
暗殺者”アサシン” 日吉若
「聖杯」に触れられるのは、ただ一組。
マスターとサーヴァントは他の参加者達を倒し、最強を示さなくてはならない。
その戦いは熾烈を極め、まさに「戦争」と呼ぶに値する。
勝利者の前にのみ、「聖杯」は出現する。
幾重にも張り巡らされた運命の糸を手繰りよせ、「聖杯」を手に入れよ。
例え、その先に何が待っていたとしても。